IT/ソフトウェア業界でのビジネス職キャリア

IT/ソフトウェア業界でのビジネス職キャリアを考える材料を発信していこうと思います。

語彙力と思考力、そして魅力

■語彙力と思考力

思考を形づくるのは、言葉です。

もちろん、脳の認識機能として思考以外にもイメージ、感情もあります。

感情やイメージによる表現は、特にスポーツや芸術などの身体性の高い創作活動では必須でしょう。

 

一方で、ビジネスのような概念の構造化が重要な創作活動では、思考力が創作物の品質に重要な要素であることが多いです。

 

そして、思考とは、言葉と言葉の組み合わせです。

思考の構成要素

 ・言葉(数字、記号を含む)

 ・組み合わせ

 

ここで語彙力が重要になります。

 ・言葉=抽象化された1つの概念

ですから、言葉を知っていれば知っているほど、使用できる概念が多くなるのです。

特に、抽象的な概念の場合は、人によって知識の量が大きく変わる傾向があります。

これは、高校までは義務教育で皆が同じ内容を学ぶのに対して、大学以降は各々の専門領域を学び、その中での言語活動に領域がメインとなるため。

また、大学生以降は勉強、読書しない人は、とことん勉強しないからでしょう。

 

例えば、株式投資に関して、考えるとします。

EBITDA、PER、インデックス、移動平均線

という単語を知っている人と知らない人では、思考内容に大きく隔たりがあるでしょう。

 

また、資本主義とは何か?を考えている投資家や、再帰性を唱えたジョージ・ソロスはまた違った思考内容をするはずです。

 

それは、知識量が違うからでしょ?という意見もあるでしょう。

しかし、知識=語彙(の定義と情報同士の関係性)でしょう。

 

語彙力を増やす為には

語彙力を増やすには、やはり読書が良いでしょう。

新しい言葉に接する機会が飛躍的に増えます。

ある程度以上の年齢になると、自身と違う世界の人とはそもそも会わなくなります。

(社会的ステータスやエネルギー量が近い人同士で接点を取ります。)

しかし、書籍であれば、どのような状況でも接することができます。

 

また、辞書用語集に触れるのも良いでしょう。

哲学の用語集を見れば、天才達が世界や人間を定義するために用いた用語を知ることができます。

 

アメリカで高卒から世界一成功したマーケッターとなったジェイ・エイブラハムは、どん底の働きに出始めた高卒時代から這い上がるために、まずは毎日、辞書から新しい単語を5つ覚える、ということを日課にしたそうです。

 

語彙力=魅力

一つ注目すべきなのは、会話での語彙量が異性の会話相手が感じる性的な魅力を左右する、という心理学のデータがあります。

これは、多様な語彙を使いこなせる人ほど、モテる、ということです。

 

これには、2つの理由が考えられます。

まず、多様な語彙を使いこなせる知性がある人は社会的な地位が高いことが多い、ということです。高い社会的な地位を持っていると推測できるからモテる。

 

もう一つは、様々な語彙(方向性)で会話をすることは脳の様々な部位を刺激するためという理由です。人は脳に刺激を受けるとそれを快感を感じる、仕組みがある気がします。

(例えば、旅行で全く知らない土地を訪れた際の快感に近いでしょうか)

この快感を生み出せるためにモテるという考え方もできると思います。

 

一方、注意すべき点としては、相手も知らない難しい語彙で話しすぎてはいけない、ということです。理解できないものは、存在していないものと同じです。相手の認識する語彙量は現象してしまいます。相手がたまに聞く〜数回聞いたことがあるレベルの語彙レベルで話すべきでしょう。