香港とマカオに行ってきた
香港とマカオ
先週末、香港とマカオに行ってきました。
香港は日本から飛行機で4〜5時間、LCCを使用すれば2万円前後で行くことができます。
位置的には、台湾の西にあり、上海よりも南、日本との距離はシンガポールへの距離の半分でしょうか。
また、中国の特別行政区としての香港は、主に九龍半島と香港島からなっており、この間の海峡が高層ビルと夜景で有名なビクトリアハーバーです。
また、香港のすぐ上には電気街で有名な深圳がある。
香港からは地下鉄に30分ほど乗れば行けるようである。
また、その香港からフェリーで1時間ほどで行けるのがマカオ。
香港の宗主国がイギリスだったのに対し、マカオの宗主国はポルトガルでした。
どちらも交通の要所であり、かつ良港であったため、大航海時代に欧州の国家にとっては是が非でも欲しかった都市なのですね。
香港は巨大なマーケット
香港は街自体が巨大なマーケットでした。
まず、有名なのは金融で、ビクトリアハーバーの香港島側には巨大な金融業者向けのビルが立ち並びます。
香港は言わずもがな、東京、上海、シンガポールと並ぶ、アジアの金融セクターです。
香港がアジアの金融業の中心となりえたのは、宗主国がイギリスで英語が使えることと、後ろ盾がイギリスであるため、より財産の安全性が高いのではと考えられ、資本が集中したことが上げられます。
また、金融業以外も香港にはマーケットが発達しています。
金魚などのペット、衣料品、スニーカー、乾物、果物などが、街中のいたるところで市場を開いています。
商品のジャンルごとに市場やお店の場所は決まっており、いわゆるドミナント戦略の形をとっています。
小さな香港で分散して店を出すよりは、一カ所に固まってまとめて店を出した方が集客効率が高いのでしょう。
また、商品を貿易で出荷すると考えた場合も、業界の効率性はお店が一カ所に固まっていた方が高いでしょう。
香港の街がこのような街自体が大きなマーケットになった要因は、おそらく華僑の商売っ気とイギリス人の合理主義が合わさった結果でしょう。
香港には第二次世界大戦までは戦火を嫌った人たちが、以後は共産主義を嫌った人たちが本土から逃げ込んできたそうです。
このような人たちの必要性、ハングリーさからあの独特の街は生まれた気がします。
マカオは
香港がマーケットに特化しているのに対し、マカオはカジノと性風俗業に特化しています。ポルトガル人が作った歴史地区がほんの少しあるものの、マカオを訪れる人の目的は上記どちらかが大半だと思います。
そして、宗主国がラテン系であるポルトガルがカジノに特化し、宗主国のアングロサクソン系のイギリスである香港がマーケットに特化しているのは、民族性を良く表している気がして面白いですね。