学ぶということ。2015年、今年一番変化したこと。
「学習する」という習慣
去年と比較して、今年何が一番変わったか?と問うた時に、「学習する」ということについて真剣に考え、実践するようになった、ことがあります。
その経緯を影響を受けた書籍とともに記そうと思います。
「学習する」というのは、具体的には、
- 主に書籍を通じて、自分に必要な情報を積極的に吸収すること
- 今の職務において、必要な能力、自分の在り方を考えて課題を克服しようとすること
これまでも決して怠って来たわけではなく、社会人の中では割りかし意識している方だったかもしれません。
また、大学生時代は本を読むのが大好きで、かたっぱしから様々な知識を吸収していました。
「学習」を意識したきっかけは何か?
私が社会人5年目になり、再び読書やら学習やらにのめり込むことになったのは、一つの挫折体験からでした。
端から見ると挫折経験というほどのものではありませんが、世間一般でいう課長職を遂行し、チームメンバーやサービスに対しては積極的に働きかけたのですが、当時の上司と反りが合わず、自分が納得する様な評価も得られず、仕事に楽しみを感じられず、惨めな日々を過ごしていました。
上司と反りが合わなかった理由は、上司が自分よりも担当する事業領域やヒューマンマネジメントに対する能力が劣っていると感じたためで、年功序列が嫌で現職に就職した私にとってはそれは非常に不愉快なものでした。
そんな惨めな思い出生活をしていたある日、家の中に昔買っておいた本をたまたま読み始めることになりました。それは、よくある功をなした人のインタビュー集で、その中の建築家の安藤忠雄のメッセージが深く心に刺さりました。
35歳までに必死で80歳分までの勉強を
30歳の私はこの言葉が深く心に刺さりました。
世界的な建築家が35歳までに必死に勉強しているなかで、自分は30歳で「上司がバカだ」とか何を分かっている気になっているんだろう、と。
「そう、勉強しなければならない」
それからは書籍を積極的に読むようになりました。
そして、書籍を読めば読むよほど、さらに学習の必要性を感じ、学習への熱意が加速するのです。
「限界はあなたの頭の中にしかない」
そんな中であったこの本は、アメリカのマーケティング・コンサルタントのジェイ・エイブラハムが、無一文の高卒時代からビジネスの世界で成り上がるまでの過程が真摯に綴られています。
ジェイ・エイブラハムはどんな状況でも、観察と学習することを選択し、自身の能力を高め、自分の置かれた環境を変えてきました。
この書籍により、自分の置かれた環境を、学習することによっていかに変えていくかが重要である、ことを学びました。
ダサい上司を憎むのではなく、そんな人間がいる環境にしかいることができない自分を憎むのです。
「環境を変えるために、学習しなければならない」のです。
学習するジャンルを決める
それからはますます、「学習する」ということについて考えるようになりました。
まずは、学習するジャンルを決めることにしました。時間が限られた社会人にとっては、何を学ぶのかが重要だからです。
学習するジャンルは以下の3つにしました。
- 英語
- ビジネス知識(特に経営戦略、マーケティング)
- 在り方、人格
英語の学習をするのは、今後、ますます英語ができるかできないかで自分のいれる場所、可能性が変わると考えるからです。これは、説明が不要だと思います。
ビジネス知識、特に経営戦略、マーケティングを学ぶのはそれが最もビジネス活動にとって上流で、それらを知ることにより全体感を把握できること、そして、他人にコントロールされづらくなるためです。また、いつか自分でビジネスを所有したいという目標の役に立つだろうと思うからです。
「在り方、人格を学ぶ」というのは、具体的には大きな事業を起こした経営者、政治家の自伝を読み、どのような考え方を持っていたのか?どのような行動を起こしたのか?を学ぶということです。これは前出のジェイ・エイブラハムの書籍に記載されていたことです。
「継続すること」に一番焦点を絞る
学習は継続することを焦点に当てます。これは、もう一冊の学習に関して影響を受けた書籍、「10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと 答えのない不安を自信に変える賢者の方法 」という本から影響を受けました。
「成功するための秘訣はただ1つ。成功するまでやることだ」
特に英語などは、一長一短で身につくものでもないので、この考え方は重要だと思います。毎日続けられる量をトレーニングとして課し、日々学習しています。
学習することの効能
学習することによって、何が一番変わったか?
それは、アウトプットの機会を求めるようになったことです。仕事に対して消極的な気持ちだったものが、積極的な気持ちに変わってきたのです。
学習して自分のできることが増えることで、もっと表現したい、という気持ちになります。
具体的な知識やスキルの積み上げ以上に、このことが最も重要なのではないかと思います。
学べ、学べ、学べ。とにかく学べ。
学ばないと話にならない。それが私の実感だ。