哲学で思考力を鍛えるべき3つの理由
哲学入門のおすすめ
哲学用語図鑑という、哲学用語をかわいらしいイラストの図解入りで解説してくれる良書を読みました
この書籍によって、ギリシア時代から現代までの哲学を一気通貫で見通すことができます
そして、改めて感じたのは、哲学を学ぶことは思考力を鍛えるのにぴったりだと思いました
なぜ、哲学を学ぶべきか
哲学が思考力を鍛えるのにぴったりな理由は以下です
1、見えないものを見る
哲学のテーマは、「見えないものをいかに見るか?」です
哲学のテーマは、世界とはなにか?社会とはなにか?人間とは何か?です
そして、このような物質として存在しているものの背後にあるものをいかに理解するか、説明するか?という行為です
当然、そこには言葉が必要で、思考することにより目に見えないものを言葉で説明していく、それが哲学です
賢いということは、「人が見えないものが見えること」なので、この様な哲学的なものの見方の訓練をすることは、思考力を鍛えるのにぴったりでしょう
2、言葉を使う、表現力する
上記した様に、哲学は物質的な事象を言葉に置き換えていきます。
これは非常に難易度の高いことですが、言葉をうまく使う表現力を鍛えるのにぴったりです
そもそも、哲学用語自体が様々なものを表現してくれます
帰納法やら、全体主義やら、功利主義やら、神の見えざる手やらスキゾやら・・・
哲学はそもそも神話の世界からの脱却のためにおこったものです
ギリシア時代、様々な地方間での交流が起こり、世界の成り立ちの理解(神話)が地域によって全くことなった。それを統一するために、世界の成り立ちを言葉で表現しだしたのです
哲学はもともと、世界の在り方を人に表現するためのものなのです
3、大きなフレームでものごとを見る
先ほど記載したように哲学のテーマは、世界とはなにか?社会とはなにか?人間とはなにか?考えるとはどういうことか?という点です
特に近代以降、哲学のテーマは近代以前の人間個人とは何か?というテーマらから離れ、社会とはどのようなもので?どうあるべきなのか?が主体になります
ここでの全体主義や、階級闘争、功利主義、神の見えざる手などの考え方は、今の時代でも、ビジネスの在り方や組織の在り方を考える際に参考になります