IT/ソフトウェア業界でのビジネス職キャリア

IT/ソフトウェア業界でのビジネス職キャリアを考える材料を発信していこうと思います。

ケース面接でやるべき3つのこと

今日は戦略コンサルティングファームでよく行われるケース面接について、書いてみようと思います。

 

戦略コンサルで行われるケース面接は、「日本のトラック販売の市場規模は?」「ある老舗パン屋さんの利益を向上させる方法は?」等、前提知識が活用しづらい状況で、どのように問題を解決していくか?を測定する面接形式です。

 

問題が唐突かつ、前提条件が非常に少ない為に、「何をしてよいか分からない」という状況に陥りがちになります。

 

ケース面接でやること3つ

ケース面接でやることは基本的には、3つだと思います。

  1. 論点を確認する
  2. オプションを提示する
  3. リーズニングする

この3つのアクションを細かく、何度も積み重ねていくことで、ケース面接のディスカッションは進行していきます。

 

それぞれ、細かく見ていきましょう。

 

1,論点を確認する

まず、論点を確認する、というのは何に対して答えを出すべきなのか?という点になります。これは、最初の問題文、そのものでもありますし、そこからブレイクダウンされていくものでもあります。

例えば、「利益が増加させるにはどうすれば良い?」が最初の問いです。

次に、「利益の増加」をブレイクダウンすると、「売上の向上」と「コストの削減」に分解されます。そこで、「売上の向上」を考えるべき?、「コストの削減」を考えるべき?と、論点が細分化されていきます。

 

2,オプションを提示する

この論点をブレークダウンしていく際に、オプションを提示していくことになります。「利益を上げる→売上を上げる→単価を上げる」という思考回路はオプションを全く提示していません。思考のテーブルに載っている要素が漏れているので、最も確度の高い答えにたどり着けない可能性があります。

したがって、「利益を上げる」には、「売上を上げる」か「コストを下げる」かが必要です。「売上を上げる」為には、「客数を増やす」か「客単価を上げる」必要があります、、、とオプションを提示する必要があります。

 

3,リーズニングする

オプションを提示しただけでは、議論が前に進みません。「問い」に対する答えも出ません。

必ず、何かに決める/焦点を絞る必要があります。その際に必ず、リーズニングをする必要があります。なぜ、数あるオプションの中から、その選択肢に絞ったか?の理由です。

それは、定量的に分析できることもあれば、社会情勢の動きからそこをフォーカスすべきであったり、常識的に考えてここが一番ボトルネックなのではないか、という理由もあると思います。

大切なことは、「判断した理由を宣言すること/明確にすること」と「カウンターパート(面接官)との間で合意すること」です。

面接官をクライアントだと考えたときに、納得もしていないので勝手に決められては困ってしまいます。

 

以上、3点がケースで意識すべき点であり、ファクトベースコンサルティングと呼ばれるプロジェクトワークの進め方の一端であります。

 

終わり