IT/ソフトウェア業界でのビジネス職キャリア

IT/ソフトウェア業界でのビジネス職キャリアを考える材料を発信していこうと思います。

ビジネス・デベロップメントとは何か?

最近、ビジネス・ディベロップメント能力の重要性を感じています。

ビジネス・ディベロップメントによって新しい事業を作りだすことによって、組織は拡大し、また、雇用が生み出されるからです。

 

ビジネス・デベロップメントと同様の単語にサービス・ディベロップメントがあります。

言葉の通りですが、サービス・ディベロップメントはサービスを起点にマーケット内のサービスシェアの拡大を指す。ビジネス・デベロップメントがビジネス・アライアンスや収益性の向上にフォーカスしているのに対して、マーケットシェア拡大、サービスの質向上にフォーカスしているイメージです。

 

プロデューサーは両者を含有している感もありますが、プロデューサー=ビジネス・デベロップメント、ディレクター=サービス・ディベロップメントに注力するイメージでしょうか。

 

■ビジネス・ディベロップメントとは?

では、世間一般ではビジネス・ディベロップメントはどのように定義されているのでしょうか。

 

 日本語で「ビジネス・ディベロップメント」ググっても、あまりまとまった情報は出てきません。

 

こちらのブログくらいでしょうか。

 ビジネス・ディベロップメントは外資企業では比較的応募機会が多いし、ある程度業種を横断できるポータブルなスキルと言える。 総合格闘家のようなものなのでガッツがないとスキルセットを獲得していけないが、一定の水準に達することができれば食いっぱぐれはないだろう。

 確かに、ビジネス・ディベロップメントができる人は、総合格闘家の様に様々なスキルを駆使して、活躍しているイメージがあります。

 一方で、英語版のWikipediaには、以下のように定義されています。

Business development is the creation of long-term value for an organization from customers, markets, and relationships.

(Business development - Wikipedia, the free encyclopedia)

ビジネス・ディベロップメントとは、顧客、市場、様々な関係を通して、それらと組織の間で長期的な価値を創造することである。といったニュアンスでしょうか。

ビジネスの基本である「価値を生み出す」をベースにしつつ、それを「組織とその組織外のものを結びつける」ことによって成し、さらに、「長期的」に持続するものである、というのも特色があります。

 

 また、それぞれの要素の説明は、こちらに記載されています。

よく見ると、先ほどのWikipediaの定義もこちらのForbesの記事からの引用のようです。

www.forbes.com

著者のScott Pollackという方は、フォーチュン500企業やスタートアップで15年間ビジネス・ディベロップメントをされていた方のようです。

 

■ビジネス・ディベロップのスキル詳細

ビジネス・ディベロップメントができるスキルとは具体的にどのようなものでしょうか。先ほどのブログの引用にあった様に、ビジネス・ディベロップメントには総合格闘技の様に様々なスキルを駆使するイメージがあります。

 

前述の英語版Wikipediaでは、ビジネス・ディベロップメントに必要な能力として、以下の項目をあげています。

「ビジネスに必要なスキルのほぼ全てではないか」という気がしますね。

サービスディベロップメントに必要なユーザー体験の定義等は入っていませんが。

セールスは「人を巻き込むために」、ファイナンスはビジネスモデルを数字で肉付けするために、マーケティングはテクニカルな意味でのスキルではなく、おそらく広義のマーケティングでビジネスモデルを「構想する」ために必要です。

 

■ビジネス・ディベロップメントの素養

 ビジネス・ディベロップメントに必要な素養としては、ドリームインキュベータから出版されている「ビジネスプロデュース戦略」が参考になりそうです。

 

 

こちらの書籍では、ビジネスディベロップメントに必要な素養として、以下の3点が上げられています。

  1. 前向きで明るい
  2. 謙虚で素直
  3. 自分の意思がある

これら3点は結局、「人を巻き込む」ための素養、人が協力しよう、一緒に仕事をしようと思う要素なのでしょう。

■ビジネス・ディベロップメントの実例

※こちらのコンテンツは今後追加する予定です。