IT/ソフトウェア業界でのビジネス職キャリア

IT/ソフトウェア業界でのビジネス職キャリアを考える材料を発信していこうと思います。

スタートアップに転職する前にメガベンチャーを経由した方が良い理由

私自身は新卒でメガベンチャーに就職し5年ほど働いたあとに、コンサルティングファームに転職しました。

 

※メガベンチャー=上場後の大手IT/インターネット企業。楽天、ヤフー、DeNAサイバーエージェント、M3、メルカリなど

 

一方で、メガベンチャーで働いていた友人の中には、他の大手企業(SONY博報堂など)、同じ様なメガベンチャーに行った人、スタートアップに転職した人、起業した人がいます。

 

みな、楽しそうに生きていますが、やはり、スタートアップに行った人は、フィットするまでに数回転職して居る人が多くいる印象です。

 

企業の規模が小さく、事業の不安定性も高いスタートアップにおいては、1回の転職で自分が想定していた条件を確保することは想像以上に難しいのだと思います。

 

例えば、思っていたほど事業が伸びない、社長がパワハラ、社内がぎすぎすしている、改善する見込みのないデスマーチ、想定していたSOが付与されない、仮内定していたポジション(CxO)が他の人に取られるなどなど、想定外のことはいくらでも起きます。

 

私は個人的には、他業界(SIer、コンサル、金融、製造等)から転職する際は、一度メガベンチャーを経てからスタートアップに行くことをお勧めします

 

メガベンチャーはスタートアップより高い給与で(その分、アップサイドも薄いですが)、スタートアップで経験する一部業務を経験でき、大企業よりは社内全体を見回すことができます。

 

そして、メガベンチャーで働くことの最大のメリットは、ネットワークの構築ができることです。

 

他業界からスタートアップに直接行ってしまうと、あなたの知り合いはスタートアップにいる数十人以上増えません。業務に忙殺されて、人脈開拓にいそしむ時間もありません。

 

一方、メガベンチャーであれば、1000人以上の従業員がおり、さらに社内イベント等も積極的に開催されているのでその気になれば業界内で人脈を一気に拡大することができます。

 

今時のメガベンチャーはどこもそんなに忙しく働いていません。

(メルカリに行った知人たちは口をそろえて「まったりしてる」と言っています)

 

このネットワークは、不安定なスタートアップで活きるときに大変役に立ちます。

 

 

まず、最初にスタートアップに転職して「失敗した」際に、ネットワークを使ってすぐに転職することができます

 

インターネット業界は人材の流動性が高いので、3年たてばみんなちりじりにいろんなとこに転職します。

 

したがって、その会社でポジションが空いていれば、その会社に比較的難易度低くジョインすることができます。(発展フェーズの産業なため、比較的空きポジションは多いと思います)

 

そして、知り合いから会社の内実を事前にヒアリングすることで、事前に実際の労働環境を知ることができます

 

また、採用する側からしても、一度メガベンチャーで一部の領域でも実務をこなせるようになってから来てもらうことはありがたいことだと思います。

 

このようなメリットがあるので、他業界からスタートアップに転職する際は、まずメガベンチャーを経由することをおすすめします。